
妊婦健診は、お母さんと胎児の健康を守り、妊娠が順調かどうかをチェックするための健診です。
妊娠中は体にいろいろな変化が起こりますし、自覚症状が無く、一見順調に見えても、トラブルが隠れている可能性があります。
特に気がかりなことが無くても、少なくとも次のような間隔で妊婦健診を受けて、胎児の育ち具合やご自身の健康状態をチェック(血圧、尿など)しておきましょう。
健診日以外でも、出血や腹痛など「何かおかしい」と感じた時は、遠慮せずに、すぐに受診してください。
妊婦健診で行う検査は、どれも母体と胎児の健康を確かめるための、大事な内容ばかりです。
例えば血液型検査は、出産時の万一の大出血に備えるばかりではありません。
お母さんの血液型 が Rh(-)というタイプの場合、赤ちゃんに血液型不適合という状態が起こり、貧血や黄疸が強く出ることがあります。
こういったケースを防ぐためにも大切な検査です。
また、B型肝炎ウイルスの抗原検査は、お母さんがそのウイルスをもっていると、出産時に赤ちゃんに感染することがあるからです。
母体の感染がわかっていれば、母子感染を防ぐために、生後間も無い赤ちゃんに免疫グロブリンやワクチンを接種して、その感染を防ぎます。
妊婦さんの多くが「自然に産みたい」「自然分娩をしたい」と、自然分娩をご希望でしょう。
ただ、この“自然分娩”という言葉の定義はやや曖昧で、出産施設によっていろいろな使われ方をしています。
ここでは、「陣痛促進剤を用いた分娩、吸引分娩、鉗子(かんし)分娩などに見られるような医療行為が無く、経腟出産すること」、つまり医療行為の介入しない出産を自然分娩と考えることにします。
当院では、不必要な介入をしない「自然分娩」を中心に考えていきます。
しかし、実際の出産場面では、予期せぬことが起きることが少なくありません。
お母さんの体と赤ちゃんの命を守るために、医療行為が必要と判断された場合には、ご説明し、ご納得いただいた上で医療処置も行いたいと思います。
適宜柔軟に対応させていただきますので、ご了承ください。
無痛分娩とは、麻酔を用いて、陣痛や、会陰(えいん)が伸びる時の痛みをやわらげる出産法のことです。欧米ではごく一般的な出産方法となっていますが、わが国ではあまり普及していません。
日本では、昔から「産みの苦しみ」「お腹を痛めたわが子」といった表現に見られるように、出産の痛みを美徳としたり、痛みを耐えてこそ、自分の子どもへの愛情が生まれる、といった考え方があり、それが影響しているのでしょう。
しかし、出産時の痛みはかなり激しいもので、そうした母体への過度のストレスは、胎児に悪影響を及ぼすことが知られています。
当院では、希望者には硬膜外麻酔等による無痛分娩も行います。硬膜外麻酔は、手術の際の麻酔法として長きにわたり行われてきた方法であり、安全性が確立されています。また、産婦の血液中には麻酔液が入ることは無いので、赤ちゃんへの影響もほとんどありません。
無痛分娩をご希望の方は、お気軽にご相談ください。
出産にあたっては、いろいろな問題が生じることがあり、お母さんや赤ちゃんの安全のために、お腹を切って(子宮切開)赤ちゃんを取り出すことがあります。これが帝王切開です。様々な理由から帝王切開は選択されます。医師の説明をしっかりと聞き、よく理解するまで質問して、ご納得の上でお受けください。
なお、帝王切開には、予定日を前もって決めて行う「予定帝王切開」と、お産の経過中、母体や胎児の命にかかわる事態が生じたり、あるいは何らかの障害が起こったりすることが予想される場合に、早急に母児の生命を救うために行われる「緊急帝王切開」があります。
通常は36週までの健診結果をもとに、自然分娩が難しいと判断されると帝王切開が選択され、37~38週頃に手術が行われます。
当院では、「産後フォロー」として、退院後相談・1ヶ月健診・母乳相談などをそれぞれ行っております。お気軽にご相談ください。
出産・退院された後も、私たちはお母様方を応援しています。
出産後1ヶ月くらいは、お母様は精神的に不安定な時期にあります。
少しお話を聞いてもらいたいとき、誰かとお話がしたい時、ご心配なことや不安などがおありの時など、お気軽にご相談ください。
いつでも受け付けております。
当院では、産後の「2週間健診」「1ヶ月健診」を行っております。
1ヶ月健診には、赤ちゃんとお母様の健診が、それぞれあります。
産後の一つの大切な節目ですので、赤ちゃんとご自身のために、必ず受けるようにしましょう。
赤ちゃんの健診では、体重、身長、頭囲、胸囲の測定、全身状態、反射などのチェックを行います。
赤ちゃんのご様子を確認するための問診も行いますので、心配なことがあれば、この問診時に質問してください。
尿・血圧・血液検査、体重測定、子宮の状態を診る内診、悪露(分娩後の産褥期間に子宮から排出される分泌物)の量や状態のチェック、問診などを行います。
「産後トラブル」などがございましたら、問診時にご相談ください。
この健診で問題が無ければ、日常生活が再開できます。
母乳の中には免疫グロブリン(抗体)が含まれており、感染症に対する抵抗力がつけられるため、母乳は赤ちゃんにとって最高の食事です。
また、母乳育児は、お母さんの愛情を全身で感じることのできる素晴らしいものです。
当院ではスタッフが、お母さんと赤ちゃんが退院までに上手な吸い方と抱き方をマスターできるよう母乳育児のお手伝いをいたします。
また、卒乳の時期やトラブルのご相談もお受けいたします。
順調な母乳(授乳)育児ができるよう、いろいろな側面からサポートいたしますので、お気軽にご相談ください。
ホッと一息つける空間に疲れを癒しに来ませんか。
日帰りから、最長4泊5日までお母様の希望に合わせたメニューをご提供させていただきます。